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私は、お高い作家モノや骨董モノの陶器より、民芸が好きである。ポッテリとした日常の器には何とも言えない味を感じる。民芸とは民衆的工芸品の意味で、昭和初期に生まれた呼び名である。それまで雑器や下手物とか呼ばれ、見向きもされなかったが、柳宗悦によりこれらのモノに新しい価値が見出された。それが「使ってこそ美しさがある」という民芸運動の幕開けである。

中でも島根県の『出西窯』はイチオシ。 1947年(昭和 22年)斐伊川の周辺にバーナードリーチらの指導を受けて開窯した民芸窯である。呉須釉、灰釉、飴釉、黒釉、柿釉、緑釉など郷土の土、釉原料を用い登り窯で炊く。民芸は野暮ったくなりがちであるが、この出西にはモダンさがある。今年の窯祭りにはぜひ、ぜひ出かけてみよう。

 ●日本民藝館 東京都目黒区駒場4-3-33 TEL 03-3467-4527 月休
 ●企業組合 出西窯 簸川郡斐川町出西3368 TEL 0853-72-0239


じゃ、お次は、普段の器を自分で作ってみよう。焼いてみよう! といっても陶芸教室に通うわけではない。秋晴れの気持ちのいい日に自分だけの窯を持って出かけるのだ。それが七輪である。勿論焼くのはサンマでない、焼き鳥でもな〜い。そして、参考書となるのが、陶芸家吉田明さんの『すべてができる七輪陶芸』(双葉社・陶磁朗ブックス1700円)アートしている作品が多いのも、七輪陶芸の奥の深さを感じますね〜。今度は、野焼きに挑戦、気分はまさに縄文人。     
 (sugi)